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黒崎 <撥川のほとり> [川]

ほたる飛 松のはずれや 乱れ橋

今日は曲里の松並木の近くを流れる「撥川」(ばちがわ)です。 そのほとりに・・・

アガバンサスが綺麗に咲いていました。 背景はご覧の通り移転して大きく綺麗になった九州厚生年金病院。 北九州市の西部地区に暮らす人々にとって、どれだけ多くの喜怒哀楽の舞台となったことでしょうか。 病院の手前は、こんなに綺麗に整備されています。

以前は、いわゆる「コンクリートの3面貼り」の汚く四角い水路でした。 昭和28年の大水害後、やむなく治水目的で水路化工事がされたのでしょうが、それ以前は、冒頭の句の様に、蛍の名所だったようです。 遠賀川の大銀杏も同じ年の大雨に切られる運命でしたね。 昔の蛍をよみがえらせるべく、地区住民の方々は現在も活動を続けられて、今年は6月9日に「撥川蛍まつり」が開催されたようです。 今年で2回目。 会場は元厚生年金病院があった跡地でした。 この跡地がイベントに活用されるのは、今回が初めてだそうです。 今後は市民広場としての整備が決まっています。 黒崎宿のイベントやこの様な地域の活性化に役立つ空間となればいいですね。

歩道から直接水辺に降りてゆけるようになっています。 自然石の護岸や、水辺の植物、せせらぎ。 ここまで創り上げるのに、各方面の多くの思いと努力があったこと思います。

このショットなどは、とても「人工」のせせらぎとは思えませんね。

平成16年度の「手づくり郷土賞」に輝くこの「撥川ルネッサンス計画」当初は、花尾山の流出口から、3号線の下をくぐる筒井の交差点辺りまでの広範囲な計画だったということですが、諸事情により現在の年金病院辺りの区域に限られたそうです。 洞海湾に向かって、ずっとこの様な流れが再現され、フナやザリガニが取れる、憩いの空間になることを遠くから願っています。

撮影:2007年6月 L.T. <6枚とも>


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二つ目草

一昨年の記事へのリンクありがとうございます。
今年は8月12日の夜に松並木~旧年金病院跡地で「黒崎宿灯かりフェスタ」というイベントが計画されているようです。
by 二つ目草 (2007-07-07 17:05) 

CP

もともと黒崎中学とは、縁があったので、
校舎の建て替え、及び撥川の改修見てきました。

あの汚い溝がこんな綺麗な清流に、と、
驚くやら、あきれるやら。

社宅でいっぱいだった頃を思えば、
あの側溝みたいな川も、
28水害から学んだ改良であり、
今、こうしたゆとりを持った改修も、
いろいろ学んだ結果かなとも思えます。
   
by CP (2007-07-07 18:20) 

赤か毛

二つ目草さん、こちらこそ最新情報ありがとうございます。
また竹灯籠があんなにいっぱい並ぶんでしょうか!?
出来たら帰って見てみたいですが・・・今年は無理そうです(T_T)
by 赤か毛 (2007-07-07 21:46) 

赤か毛

CPさん、28年当時は、逆にこのような自然な川は、あちらこちらにあったでしょうし、
3面貼りが土木技術の最新の方法だったのでしょうから、
当時の選択を一概に責めることは出来ないでしょうが
おっしゃるとおり、「いろいろと学んだ結果」だと思います。
これからが本当の街づくりの時代なのかもしれませんね。
いつも、貴重情報をありがとうございます。
by 赤か毛 (2007-07-07 21:50) 

himajiji

 アガバンサスって初めて知りました。病気が縁でこの病院には随分お世話になっています。この花はBFに降りる庭園にもたくさんあります。写真の下のほうには桔梗も写ってますね。
 川にはハヤ(カワムツ?)がたくさん群れてます。水草やコケが戻れば虫も戻ります。虫が居ればお魚も大喜び。

 入院中は早朝に病院から抜け出して川の周りを散歩してました。病院ー黒中ー病院で約2km。旧年金病院の取り壊しも病室の窓から眺めてました。
by himajiji (2007-07-07 23:51) 

二つ目草

前のコメントは携帯からの書き込みであまり詳しく書けませんでしたから、改めて書き込ませていただきます。

灯りフェスタの詳細はまだ判りませんが、これまで竹灯籠以外にも松明や大きな提灯、和紙の灯籠などが飾られたことがありますので、今年はそれらの和の灯りが一堂に会して華やかに松並木を照らしてくれるのではないかと期待しています。

撥川の自然回帰はますます楽しみなのですが、ここに限らず、遠賀川のほうでも、コンクリートの護岸を撤去し多自然型の河畔を作る動きが広がっていて、嬉しい限りです。
http://www.rfc.or.jp/kawa/tasizen/onga.html
以前お話した遠賀川川下り大会では、手作りいかだが転覆して、泳いで岸にたどり着こうとしたのですが、コンクリートの護岸はつかむところさえなくて、これでは生き物の生息するところはないなと身を持って感じたものでした。

少し下流にある乱橋あたりで、冒頭の句のように蛍が乱れ飛ぶ姿が見られるようになるといいですね。
by 二つ目草 (2007-07-08 06:38) 

寂光

私の住む町中の川も、
行政の様々な取り組みで形が変化しています。
残念ながら、その川の近くに居を構えておらず、
田舎での車による移動で、
通りすがりに川に寄ることもありません。
したがって、川と触れ合う機会が無いのが現実です。
機会があったら、私も我が町の川を観察してみたいと思います。
by 寂光 (2007-07-08 08:39) 

赤か毛

himajijiさん、私のうちも昔から年金病院にはお世話になりました。
病院を出て周囲の景色に気落ちしたり、元気になったり
様々な気持ちを抱いた人々がいらっしゃると思います。
その意味でも、この撥川の整備は、街に貢献しているといえるでしょう。

アガパンサスは、別名「紫君子蘭」だそうですね。
もう退院されたのでしょうか、お体には気をつけて、できれば
もう病院のお世話にならないようですと、いいですね!
by 赤か毛 (2007-07-09 22:02) 

赤か毛

二つ目草さん、御丁寧に有難うございます。
今年はさらに充実した灯りフェスタになるといいですね。
また、二つ目さんの綺麗な写真を楽しみにしています。

遠賀川の情報も、また有難うございました。
直方の方々も誇らしいと思いますし、それだけの努力をされたことと
頭が下がります。

この春に、旧堀三太郎家を保存再生した、直方の歳時館に
貝島太助・太市の写真展を見に行ったとき
館長さんをはじめ歴史や文化に対する意識が高いひとびとが
多い事を感じました。
そういう方々が歳時館に集まっておられるという見方もありますが
だからこそ、旧家を残して再生利用する歳時館があるとも言えるでしょう。

今後、北九州・筑豊地区にこの様な動きが広がってゆくことを
願いますし、そのようになると信じています。

乱れ橋あたりに、蛍が戻るようになると、本当の再生と言えますね。
これからが楽しみです。
by 赤か毛 (2007-07-09 22:11) 

赤か毛

caramelpapaさん、乱れ橋の最近の写真を見ると
名前の入った欄干がネットフェンスで覆われた、かわいそうな状態の
ものがあるようですが、今もそうなっているのでしょうか?
街の記憶をポイントでもいいから残しつつ、新しい発展をしてゆくのは
けっして無理な話ではないと思います。

乱れ橋の蛍、見てみたいですね。
by 赤か毛 (2007-07-09 22:16) 

北九州は川の再生に力を入れているのがよくわかりますね。
小倉を流れる、紫川もずいぶんと綺麗になりましたし。
やはり、もっと川というのを見直さないといけないですよね。
ただの排水溝じゃないんだから。
by (2007-07-10 00:49) 

赤か毛

jallさん、こんばんは。
最近、山があれば水が出て海へ注ぐ、この単純な原理の大切さが
理解できるようになりました。
山が荒れれば海も荒れる。
当然、川が汚れれば海も汚れる。
おっしゃるように、川は「ただの排水溝じゃない」ですよね!!
北九州の川、もっと綺麗になるといいですね。
by 赤か毛 (2007-07-10 04:10) 

wanwanmaru

本当にホタルが舞いそうに整備されてますね。これは
結構大変でしょうね。北九州市はホタルの育成に力を
入れているようなので、市内各所でホタルが乱舞する
ような町にして欲しいですね。

そういえば、ウチの近所の大川でもホタルが見られます
が、今年はどうだったのかなぁ・・。
by wanwanmaru (2007-07-11 23:17) 

赤か毛

wanwanmaruさん、こんばんは。
北九州は、ほんとに蛍にとりくんでいるんですね。
こんなサイトがありました。
http://www.qbiz.ne.jp/cecera/hotaruf/hotarumap/index.html
このマップに、wanwanmaruさんのご近所の川載ってますか?
by 赤か毛 (2007-07-12 19:20) 

赤か毛

xml_xslさん、お久しぶりです。
nice!をありがとうございます。
by 赤か毛 (2007-07-12 19:21) 

赤か毛

wanwanmaruさん!大川載ってましたね!!
しかも、門司区の代表的な蛍スポットじゃないですか!?
by 赤か毛 (2007-07-12 19:23) 

くろねこ屋

今日は台風でお店を閉めたのでのんびりpc仕事をしています。

ここの川のイメージがかわりました。
蛍をよんでいるのですね。
若松もそうだし黒崎も
がんばっている人達がいると思うと
うれしくなりますね!
by くろねこ屋 (2007-07-14 19:46) 

赤か毛

くろねこ屋さん、台風が過ぎて何も無かったようでよかったです。
もう晴れているのではないでしょうか?
今日は、皿倉がくっきり見えるといいですね。
東京はこれからが本番らしいです。

蛍の件、今回改めて知りました。
くろねこ屋さんも「がんばっている人達」の一人として
お店に来る人や、ブログを見ている人達に
元気を与えてくれていますよ!
これからも頑張ってください。
いつかお邪魔できる日を楽しみにしています。
by 赤か毛 (2007-07-15 11:44) 

黒子2号

はじめまして。
蛍が生息する為には餌の”カワニナ”が必要です。
カワニナはきれいな川でコンクリートで固めた人工的な川では生息できません。
近年、多自然型の河川改修が増えて、優しい工事が主流になってきました。
私の住む地域(田舎です)でもめったに蛍を見なくなりましたが、一部地域の努力で蛍も増えてきております。
昔のように近所の川で普通に蛍を見たいものです。
by 黒子2号 (2007-07-19 20:35) 

赤か毛

黒子2号さん、ようこそ洞海湾通信へいらっしゃいました。
多自然型の河川改修、今後の普及に期待したいですね!
昨年、直方市が遠賀川を自然に改修し、鳥や魚が戻ってきた
というニュースを知るにつけ、将来に希望がもてるようになりました。
直方より河口に向けて、ぜひ続けてほしいと思います。

おっしゃるように、私が子供の頃、鞍手・岡垣や赤間の方の
田んぼでは、普通にめだかや蛍が飛んでいましたが
めだかにいたっては、いまや「絶滅危惧種」になってしまいましたね。
まずは、みんなで危惧すること、そして次に手を打つことが
必要ですね。
今後とも宜しくお願いします。
by 赤か毛 (2007-07-19 22:13) 

薄か毛

撥川の取り組み、素晴らしいですね。私も厚生年金病院には辛い思い出がありますが写真の花(アバカンサス)を見ていると癒されます。護岸された川を自然の状態に戻す試みは随分前からヨーロッパでは行われていると聞いたことはありますが身近なところにもあったのですね。是非、八幡近辺でもカヌーが楽しめる川が欲しいものです。
by 薄か毛 (2007-07-21 23:42) 

赤か毛

薄か毛さん!おひさしぶりです。元気でしたか?
ヨーロッパのように、カヌーで川伝いに探索が出来る素地が
この北九州にはあると思います。
できたらいつか、遠賀川から堀川を通って、洞海湾にでて
それから江川に入って、芦屋まで行って見たいと思っています。
薄か毛さんのカヌーで一緒に行きましょう!
by 赤か毛 (2007-07-22 16:59) 

keykun

こんばんは。
本当に近頃は真っ直ぐな流れと垂直のコンクリート護岸が目立ちます。
人口のせせらぎの運動が各地に拡がれば素敵でしょうね。
蛍が戻るといいですね。^^
by keykun (2007-07-23 19:05) 

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