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筑豊電鉄 <変わらぬ移動の魅力> [道]

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誰もが車を持てなかった時代、輝いていた責任感と誇り

人々が移動することへの期待と夢、明るい未来が待っていた

 

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舟から列車へと時代が移るとき、川の持つ役割が薄れ

列車から車へと時代が移るとき、街の形が変わった 

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集まり、共にどこかへ向かうという意識も薄れ

好きなときに、好きなところへ、好きな人と移動できる「自由」

 

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すばらしい自由と同時に、

巨大な駐車施設と映画と食事と買い物ができる空間を手に入れた 

それと引き換えに失ったものを考えてみませんか

 

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頑張っている筑豊電鉄 

車の邪魔にならないルートを走っていたから生き残ったのか

宅地化の波に乗れたのか

 

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魅力ある街には路面電車がある

長崎、広島、函館、札幌、サンフランシスコ・・・

かつて路面電車が輝いた街がある 

東京、横浜、京都、ロスアンジェルス、そして・・・北九州!

 

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油を売りたい、車を売りたい、活性化したい、発展したい気持ちが

住み心地を追い抜いて、街の形が変わった 

 

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そろそろ、この島国に乗って、みんなでどこへ行きたいのか

決めなければ

 

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昭和26年に設立され、昭和31年貞元(元熊西)~中間間が開業。 黒崎駅前~筑豊直方間が開通したのは昭和34年。 来年で全線開通50周年ですね。 かつては飯塚を通って、福岡まで延びる計画でした。 今はなき宮地岳線と接続の構想もあったそうです。 北九州線との乗り入れのため路面電車型の車両を使用。 現在もワンマンとせずに、黒のがま口を下げた車掌さん から切符を買える貴重な電車です。

撮影:L.T. 2008年10月 <10枚とも>


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コメント 22

お茶屋

夕陽を浴びている感じが、
またすごくかっこいいですね☆
by お茶屋 (2008-12-10 10:23) 

つぼっち

沿線も、魅力的な場所が多いのでしょうね。
以前から、「直方」という地名は気になっていました。
炭鉱があった頃には、どんな風景だったのでしょうか。
by つぼっち (2008-12-10 12:10) 

赤か毛

お茶屋さん、こんにちは。
車内までオレンジ色になります。
by 赤か毛 (2008-12-10 13:24) 

赤か毛

つぼっちさん、そうなんです。散歩のように乗れる電車です。
「のおがた」と読むのはなかなか難しいと思います。
炭鉱成金のお陰で、ずいぶんと華やかだったらしいです。
国の官吏だった森鴎外が、直方駅前で人力車を拾おうとしたら
あまりにも車代が高く、目的地にたどり着けなかった・・・という
逸話も残っています。
良くも悪くも賑わったようですね。
今でも、多少往時の名残が散見されます。
by 赤か毛 (2008-12-10 13:29) 

takaki-i

筑豊電鉄まだ生き残っていますか。
我々が車を持てない時代皆こうした電車に乗っていました。
この写真を見ると余計郷愁を感じます。
by takaki-i (2008-12-10 15:41) 

赤か毛

takaki-iさん、筑鉄はまだ頑張ってますよ~!
折尾、直方などのターミナル駅は、それはそれは雰囲気がありましたね!!
いつか帰省されたら、ぜひ黒いがま口の鞄から、切符をこうてください(^o^)/
by 赤か毛 (2008-12-10 16:49) 

二つ目草

L.T.さんの撮られた写真が素晴らしいですね。
運転士や乗客のシルエットまで写っている夕景は、
この地域の生活感までわってきます。
クリーム色の丸みのある車両の方は、
なかなか走っている姿にお目にかかれないのですが、
ノスタルジックでいいですねぇ。

高齢者の割合が多い北九州には、
車掌さんのいる小さな電車というのは、
優しくて似合っています。
by 二つ目草 (2008-12-10 23:26) 

keykun

こんにちは。^^
地域との一体感が一杯の夕日と電車。見惚れてしまいます。^^)v
路面電車の意義が見直され始めていますね。
街中はマイカー自粛で乗合のバスや電車を活用したいですね。^^
OSAKA にも阪堺線と言う路面電車が生き残っていますヨ。 ^^

by keykun (2008-12-11 15:51) 

赤か毛

二つ目草さん、こんばんは。お忙しそうですね。
L.T.氏は、感田駅付近にでんと陣取って、行き交う電車を捉えてくれました。
直方行きだったり、黒崎行きだったり・・・
おっしゃるように、乗客のシルエットのショットが私もお気に入りです。
車内まで夕焼けで満たされて、自然と一体になっているようですね。
財布を忘れた小学生や、足の悪いお年寄りに、筑鉄の車掌さんたちは
昔から優しかったです。
by 赤か毛 (2008-12-11 23:52) 

赤か毛

keykunさん、こんばんは。
大阪にもまだありましたか!?一度乗ってみたいものです。
27年ほど前に始めて京都に行ったとき、路面電車がとても似合っていて
また、初めての若者には、バスよりもずっとわかりやすくて助かりました。
今でも車内の様子が、記憶の中にリアルに残っています。
きっと、北九州でチンチン電車に慣れていたので、親しみもあったのでしょう。
by 赤か毛 (2008-12-11 23:57) 

hobashira

夕陽をバックに走る電車、いいですね。
むか~しの一時期、筑鉄香月の近くに住んでいまして、
八幡駅前まで通勤していました。香月ではそんなに混んでは
なかったが、三ヶ森辺りで満員になってましたね。
この風景を見ていると、遠いむかしを思い出しました。(40年前です。)
当時、福岡まで延びる計画は聞いていました。
でもチョット無理かな?とは感じていましたけど。
せめて、JR直方駅まで延びていたらなぁ。
by hobashira (2008-12-12 22:12) 

赤か毛

hobashiraさん、こんばんは。
香月に居られたんですか!?筑鉄で通勤されていたとは懐かしいでしょうね!?
私も一時期折尾から貞元(今の熊西)まで通学していたので
思い出の多い路面電車です。
小学校のころは、皇后崎と萩原の間あたりに家があり
筑鉄の音を聞きながら育ったようなものです。
JR直方につながると、がぜん便利になるでしょうね!!
by 赤か毛 (2008-12-13 01:41) 

C55

あか毛さん、こんばんは。久々の投稿です。
かつて市内を走りまわっていた西鉄線大国でしたが、
戸畑線、小倉線、門司線、八幡線、これら全ては
JR線と平行に走っており、廃止の原因であったと
私は思っております。筑鉄線は独立路線であった事と
宅地開発が電停を中心として広がった事が生き残った
要因と思っております。小学生の時、よく戸畑から筑豊中間
まで乗車しました。運転手のすぐ横の席にすわり、楽しんだ
ものです。通り谷と東中間間の急勾配に差し掛かると、
運転手が色々と歓呼の声を出して、発車するのをかっこよく
見とれていました。筑鉄がんばれ!

by C55 (2008-12-14 03:51) 

sixteen

赤か毛さま
確か、秋の筑豊電鉄のお祭りの日にはカラフルな電車が走りますよね?!
by sixteen (2008-12-14 04:23) 

赤か毛

C55さん、おはようございます。運転手の連呼、かっこよかったですよねー!
それから、真鍮の操作盤に黒い円形の握りのついた操作レバー。
どの位置に合わせるとスピードが出て、ブレーキがかかるのか
じっと見ていた記憶があります。
私も通り谷の辺りは好きでした。
筑鉄、がんばってほしいですね!!
by 赤か毛 (2008-12-14 09:40) 

赤か毛

sixteenさん、遅く(早く?)の書き込み、ありがとうございます。
ようこそ遠賀・洞海湾通信へいらっしゃいました!
筑鉄のお祭りの日というのがあるんですか!?
そのカラフルな電車見てみたいです。
by 赤か毛 (2008-12-14 09:59) 

cloud9

夕陽に染まる姿がまた良いですね♪
路面電車ってなんだかノスタルジックな感じがして好きです^^
by cloud9 (2008-12-14 20:15) 

赤か毛

cloud9さん、こんばんは。
近・中距離の移動は、このサイズの電車がいいですね。
道路と違ったネットワークで、うまく共存できるといいのですが・・・
ノスタルジックだけど、これからのまちづくりに有力な交通手段である
とも考えています。
by 赤か毛 (2008-12-15 18:59) 

wanwanmaru

国民の豊かな暮らしイコール車を所有すること、なんて
考え方がありましたからね~。今や軽自動車の存在価値
が以前より希薄になったような気がしますが・・。

最近私は家族で移動するときは別として、一人で動く時
にはバスや電車を利用することが多くなりました。

ゆっくり車窓を眺めながら移動するのも良いですよね。

でも移動先で、「クルマで来ていたらなぁ・・」と思う
ことも多いです。(^^ゞ

by wanwanmaru (2008-12-21 09:06) 

響

路面区間が無くなったけど
素敵な写真ばかりですね。
綺麗な夕日の時に僕もチャレンジしてみようかな。
by (2008-12-22 16:30) 

赤か毛

wanwanmaruさん、こんばんは。
ほんとに車の便利さに慣れきってしまった世代にとって
もう一度、一から考え直すことは、とても難しいと思います。
しかし、無くすものと得るもののバランスは、
考えなければならない時期にきていると思うのです。
街並みに向かってカメラを構える人間にとっても、
それは重要なテーマではないでしょうか。
by 赤か毛 (2008-12-22 23:15) 

赤か毛

響さん、ありがとうございます。
響さんの深い目で、この筑豊の貴重な遺産を見つめ直していただけると
遺構になる前に、多くの人たちがその価値を再認識できると思います。
鋭いレポートを心待ちにしています。
by 赤か毛 (2008-12-22 23:18) 

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